スポーツ

ゆるトレとは?4年間の継続効果と自分なりの解釈まとめ

ゆるトレは”ゆるい”トレーニングではありません。

ゆるトレは「緩める」×「トレーニング」です。

例えば・・・
100m走を全力で走る時
前方へ向けて全力で走ったとします。

このときに気持ちは100%前に走ります。
全身の筋肉を走るという行動へ向けて、100%発揮しようとすると思います。

しかしこの時走るときの妨げとなる「ブレーキ」が30%かかっていたらどうでしょう?

気持ちは100%なので全力感も100%ですが、
実際のパフォーマンスは100%-30%=70%しか出せていないことになります。

この30%の部分はブレーキの役割をするために筋肉が働いてしまっている可能性はありませんか?
この様な状態では最大限活かすことができていないと言えるでしょう。

この30%の部分の「ブレーキ筋」を外し、最大限のパフォーマンスを引き出すトレーニングがゆるトレです。

今このトレーニングは、一流のスポーツ選手も取り入れ始めています。

ゆるめて立つ

「ゆるめる」と聞くと「ダラっとする」とイメージが湧く人も多いと思います。

しかしこれは違います。

赤ちゃんを想像してください。

筋肉的にコリはなくゆるんでいます。しかし、立つことはできません。

おじいさんを想像してください。

立ててはいるけど、腰などの柔軟性はなく曲がっていたりします。

では、理想は?

骨格を上手に使い支える筋肉以外の無駄な筋肉を使っていない状態で立つこと

このバランスが大事です。

コマの様にセンターを軸にバランスを取っている状態
この立ち方が無駄のない立ち方と言えます。

なので、「ゆるめる=ダラっとする」ではなく

ゆるめる=センターを通し、その軸のバランスを取るように体を使うということです。

ゆるトレの効果

ゆるトレの効果は私の体感ですが、この様な改善がありました。

・たくさん歩いても疲れない
・睡眠が深くなる
・運動パフォーマンスの向上
・精神の落ち着きとゆとり
・怪我の予防
・集中力の向上
・体の不調がなくなった
・緊張しなくなった

などがありました。
私は4年程度トレーナーの方に教えていただきながら「ゆるトレ」を実践しています。
その中でこの様な効果がありました。

受ける前の症状は

・神経質で常にピリピリしていた
・あるき方がガニ股でヤンキーのよう
・眉間のシワが常にあった
・気疲れが多い
・腰椎がズレ、骨盤がズレ、スタミナが無い

この様な感じでしたが、ゆるトレを取り入れて改善しました。

最近ブームの流れとは逆であり一緒

最近よく見る
・筋トレ
・ダイエット
・整体
などなど、多くの情報が飛び交い一種のブームを巻き起こしています。

また、偏った食生活を推奨する過激なものまで情報があり溢れかえっています。

一流のスポーツ選手や体への関心の高い人の中で、普及し始めているのが「ゆるトレ」です。

まず前提として
ブームは一時的な流行りのことであり
密接に「経済」と結びつき「商品販売」を促進しているいわばキャンペーンです。

筋トレのブームで「プロテイン」「パーソナルトレーニング」「簡易運動機器」などがよく売れます。

ダイエットでは「糖質制限商品」「低カロリー商品」「〇〇だけで痩せる系」

整体では「定期的なケア」「一時的な痛みの緩和」

など、どれも悪いものではないですが、潜在的な欲求部分をあおり経済活動をしています。

では、これらを行う目的を考えてみてはどうでしょう

筋トレ
→日常生活で不自由ない健康的な体がすでにある状態

ダイエット
→健康の範囲内ですでに健康管理ができている、そして精神面も安定している状態

整体
→骨や筋肉の位置が正しい位置にあり問題のない状態

上記のことが達成されていたらこれらのことは必要なくなってしまいます。

ある意味達成されてしまっては、この様なことに関わっている人の仕事がなくなってしまいます。
でも、これらのことを行おうとする人の多くはこの状態を目指しています。

極端に言いきってしまえば
「問題のない状態」
が理想です。

しかし、経済との関係から過剰に情報を受け取り、不安をあおり、情報でさざなみを立て行動する動機を掻き立てます。

本当は「問題のない状態が理想」
経済は「問題を認識して、商品を売りたい」
この絶妙なズレが正しい情報と誤った情報の交差点となっています。

ゆるトレは「体を緩め日常生活の身体意識の改善で正していく」ことですので

一時的な改善とは逆ですが、改善したいという本質的なところは一緒です。

一時的に「あー気持ちよかった」「スッキリした」ということももちろん良いと思います。気持ち的にリフレッシュできた様な感覚になりますし

その様な一時的な部分と並走して、本質的な部分の改善にも目を向けてみてはどうでしょうか?

筋トレは良い面も悪い面もある

最近はやっているし「筋トレ」はいいものだよね?

とよく聞かれることがありますが
一概に「いいもの」「悪いもの」と分けられません。

先程の例でもそうですが
走るときに必要でパフォーマンスを上げる筋肉がつくことはいいですよね?
でも、逆にブレーキになる筋肉を筋トレによってつけていたらいいといえますか?

となります。
運動をするときにどの筋肉が動き、どの筋肉がブレーキになるのか意識して理解していなければ目指している方向へ逆向きのトレーニングをしてしまうかもしれません。

見せるための筋肉を身につけることはご自由に

活かすための筋肉をつけるためには、やはり今までに身に着けてしまった体のクセを改善し、動作に必要な筋肉を意識し、ブレーキを減らしパフォーマンスを最大限に出せるトレーニングをしていってください。

医学の考え方の違い

医学の考え方の軸は「東洋医学」と「西洋医学」があります。

西洋医学は「壊れた部分を治す(一時的)」
東洋医学は「壊れた原因を見つけ壊れないように治す(時間はかかるが根本を改善)」

簡単に行ってしまえばこの様に違います。
どちらがいいというわけではありません。

例えば
骨折した時
「骨が折れましたね、では折れてしまった原因を調べ今後折れないようにしましょう」

「いや・・・とりあえず今の痛みをとってください・・・笑」
って感じですよね。

でもこの様な怪我を何度も行ってしまうのは、その運動方法自体に原因があることも確かです。

なので「一時的な改善」と「長期的に見る原因の改善」はどちらも大事です。

しかし、日本では医学経済の観点から
「一時的な改善」を継続的に続けるようにする方法が染み付いています。

・薬を毎日飲み続ける。治す→発症→治す→発症の繰り返し(決して飲まない体になるように飲んでいるのではない)

・マッサージ→凝り固まる→マッサージ→凝り固まる

などなど、一時的な改善→問題→一時的な改善→問題
というループの中で根本的な改善を見失っていませんか?

東洋医学も西洋医学もどちらの考え方も必要だとお思います。しかし、どちらかに偏ると思わぬ沼に落ち、一向に根本的な問題が解決できないループにハマるかもしれません。

それだけは注意してください。

問題を直したい

問題を直したいと考えた時・・・

一時的解決方法「痛み止め」「マッサージ」などの方法と
継続的な解決方法「同じ症状にならないために」「日常生活で改善できないか?」

など両方の側面から考えてみてください。

問題もこの2つに分けることができます。

「怪我」
怪我を治す治療
怪我をしないための心がけ(柔軟、ストレッチなど)

どちらか一方しか見えなくなってしまっている人が多いので注意です。

すぐに教えてほしい

ここまでの文章を読んで「すぐに教えてほしいという人」も多いと思います。

でもこのゆるトレは個人個人緩めるところが違うので(凝り固まっているところが違う)ので
直接あったこともない人へ向けてテキスト情報のみでアドバイスすることはできません。

あたりまえといえば当たり前ですよね・・・

また、マッサージや整体のように誰かの力で一時的に改善する方法とは異なり
トレーニングを一緒にすることで自分の体に意識を向けて自分で気がついていくという方法でもあるので〇〇を直してほしいという「他力本願」の考え方では習得も難しいのです。

どうやったらできる?

ゆるトレをやりたい!と思った時、どの様に取り入れるのが良いかを教えます。

ゆるトレは、日常の一つずつの動作の中のクセを解消し力を抜くことが大切です。

「立つ」「歩く」「持つ」などの動作を意識する

これらのことは毎日欠かさずやることなのに
誰かに習ったりはしたことが通常ないと思います。

にも関わらず、スポーツや筋トレなど、ある意味非日常の動作に関することを教えるトレーナーは多いですよね?

スポーツや筋トレが決して悪いものではないのですが
一時的な動作を習得する前に、日常動作の改善を行ったほうが体のパフォーマンスが上がると思いませんか?

逆に体を緩める方法として
マッサージやストレッチもあります。

マッサージは「日頃の動作で溜まった疲れやコリ」を解消します。
ストレッチは「動かすための準備運動、運動後のケア」です。

これらは大事なことですが、一時的な改善やケアだけではもったいないです。

そもそも、疲れやコリが体にたまらない動作であるほうがよく
日常の動作を行いながら体の柔軟性を身につけることが良いと思いませんか?

特別な何かを付け足して、一時的に身につけるのではなく、
日常の動作の改善で年輪のように積み上げていく方が良いのではないでしょうか

この様に、一つ一つの動作に意識を向け、力みが無いかを意識することから始めてみてください。

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