「黄色い蝶を想像しないでください」
って言われても、黄色い蝶を想像してしまいますよね?
このくらい人は否定文を言葉通りに理解できないってことです。
でも、意外とこの否定文を使ってしまう人が多いようにも感じたのでこの記事では、この「否定文」について、少しまとめてみようと思います。
子供がものを運ぶ時
子供がガラス製品を運ぶ時大人は
「落とさないようにね」「気をつけて・・・」
とつい声をかけてしまいます。
でも、案の定、落とすところをよく見るのではないでしょうか?
この言葉がけが少なからず原因を招いている可能性があるのでは?と思っています。
先程の「否定文」と同じです。
落とさないようにね=落とす姿を想像し否定しようとする
気をつけて=気をつけなければならない
と前提条件が、失敗を助長しています。
大人であれば、自分の中で言い換えることもできますが、案外前提条件は否定しにくいものだと思っています。
正しく導くためには
「ゆっくりと運ぼう」「落ち着いて」
という言葉がけがシンプルです。
〇〇しちゃだめ、と言う言葉がけはその〇〇を脳内でより強調する可能性があると前提条件の研究でも出ています。
微妙なニュアンスですが、良い方法を声掛けして、導く方の言葉がけを心がけます。
緊張とリラックス
発表の前に「緊張しなようにしなきゃ」「失敗しないように」と思えば思うほど緊張します。
この様に自分への言葉がけでも、さらなる緊張を誘発します。
なので「一旦深呼吸してリラックスしよう」が正しい言葉がけです。
逆に「失敗しても大丈夫」「緊張しているのがいい」と現状を認識して肯定するのもリラックスへの導きです。
「しなきゃ」と息苦しく流れを止めるのではなく、自然の流れに身を任せ、その中でどう立ち振るまうか、ここが潜在意識をコントロールする方法です。
勉強しなさい
「勉強しなさい」
この言葉はかなり危険な言葉だと思います。
その言われた子は「勉強しない子」「やればできるのにやらない子」という認識で育つからです。
自分が勉強をしてこなかった大人のコンプレックスを子供に植え付けてしまうと思っています。
この言葉を大人の良い導きに変えるには
自分自身が勉強をしている姿を見せて「楽しいのになんでやらないの?」
「こうやって勉強から学べるよ」「楽しいよ」そんなポジティブな姿を見せることこそが言葉よりも強力に潜在意識に伝えることができると思っています。
子供に勉強をしてほしいと思うのなら、自らが楽しみながら学んでいるすがたを見せるこれこそがスマートな伝え方です。
楽しんでいることは意外と言わなくても、趣味として子供に継承していたりしますよね
学ぶことを自らも楽しみながら、その楽しみに誘えるようなスマートな大人になります。
だめと言われるとやりたくなる
これは、やっちゃダメ・・・
逆にやりたくなることありますよね?
これは心理学的にも証明されています。
以前は
トイレでも「きれいに使ってください」「汚くしないでください」と書かれていたのですが、
最近のトイレは「きれいに使っていただきありがとうございます」「皆さんの心がけでこのトイレは綺麗さを保てています」と書かれていることが多いと思います。
これは前提条件が「汚い」か「きれい」かと意味が全く違います。
汚くするな=汚くしてしまうからあなたはしないで
きれいでありがとう=みんなできれいにしているよ
前提条件にいい意味を持つ言葉がけ一つで、このトイレが汚くなる問題が解消した事例があるので前提条件による言葉がけの効果恐るべしです。
理由ありと理由なし
〇〇も嫌い
〇〇だから好き
〇〇はだけは嫌い
〇〇でも好き
どれが、より深いか、案外どれも関心があるので嫌いではなかったり・・・
究極の嫌いは「無関心」なので・・・
言い方にもよりますが、〇〇でも好きがなかなか好き度が強いかもしれませんね。
日本語って難しい、でもそれだけ注目すると繊細な感情の差を表せる言葉でもあると思います。
理由ありの好き
と
理由なしの好き
どちらがより好きだと思いますか?
「しなければならない」と「したい」
この言葉は、その人が「主体的」どうかがわかる言葉です。
・・・だからしなければならない
・・・をしないと
これらの言葉には、客観的に見ると他者からの強制感を背負い行動しているように見えます。
しかし
・・・をしたい
・・・をやりたい
はその人の主体的な意思を感じます。
「しなければならない」と「したい」の言葉の差には精神の主体性を表す潜在意識が現れます。
「しなければ」を減らし「したい」を増やせるように成長します。