QからA
日本の小中高の学校では、先生がテストを作り、それを回答する授業形態が多いです。
QはQuestion(質問)
AはAnser(答え)
とすると
先生のQに対して生徒がAを出す。
ということです。
先生も回答のAを予測し、そのプロセスを身につけるためにとQを提示します。
しかし、このプロセスばかりになれると
与えられたQからAを導き出すことしかできなくなる。
QからAする行為のみが頑張ることだと錯覚を起こしてしまう可能性がある。
この物事の問題は、AIがこれから更に進化した時
誰かが与えたQを、AIの方が人より答えを導き出すほうが確実であり早くなるという可能性はかなり高いです。
つまり、問題を提示された時、過去のデータから答えを導き出すことはAIのほうが優位です。
そのためQからAだけの教育では意味がないと思います。
なのでこの記事では、AからQを出す能力を育て力をつけるための方法を書いていきます。
AからQ
AからQを出すとは、現在直面した物事から、さらなる改善を目指して、適切なQを出すということです。
過去に誰かが解決した問題であれば
今の時代には「検索」を行えば、すぐに答えが出ます。
「検索」行為は問題から解決方法を探す作業なので、最終的には問題を投げかけるだけでAIが解決方法を返答してくれるところまで可能でしょう。
しかし、人には感情があり欲もあります。
「もっとよくしよう、更に良いことはなんだろう」
などまだ誰も行っていない、Qが社会の中や自然の中に眠っています。
まだ誰も気がついていないのであれば、それは現象AからさらなるQを導き出したことになります。
このように書くとなかなか難しいことに感じますが
難しく考えるのではなく
例えば
〇〇さんにとってどんなプレゼントが喜ばれるだろう
こういうことを考えるのもAからQです。
より人に寄り添った時、自分がしてあげられることはなんだろうと考える行為。
これには過去の分析だけでは正しい答えは出ません。
今まだない価値を作り出す行為(創造)がAからQの特徴です。
AからQを強制的に引っ張り出す質問。
・ネット上にない人のためになる事やものは?
・〇〇と〇〇の掛け合わせでより良くなる
・なぜそのときにそう思ったのか
・創意工夫
・視野を広げるために何を行うべきか
・他者の意見を聞いた上での自分の意見
AからQを出す行為は、答えを他に探しても見つからないことばかりです。
みんながこうだから◯
みんなと違うから✕
のような同調力の強い日本人が特に苦手とする分野なのかもしれません。
「思い」や「感情」、組み合わせ、新たな視点、
どれも、過去の分析からの最大値を導き出すだけのAIにはできないことです。
こうやって考えると、AIと人間の差が明確にわかると思います。
QからAできるのならロボットでもAIでもなんでも使うべき
誰かが解決したことのあるQのプロセスで悩むのは、ただの勉強不足の可能性があり、Aまでの思考を予測で張り巡らせても時間がもったいないです。
効率化できるのであれば最大効率を目指し、まだ人が発見できていない、人類初の経験をするために思考を使いましょう。
黒電話だった時代
その時、ロボットにはスマホは作れません。(そもそも認識がない)
新たな、発見、より魅力的なモノなど、過去の分析からでは導き出せない、想像力と創造力を育てましょう。
少しでも嫌なことはいち早くロボットに任せる
きつい重労働、負担の大きい仕事は、いち早くロボットにしたいですよね。
つまり、嫌いなことを解決するために誰もがいち早くロボットに任せたいと思うと思います。
しかし「これはまだロボットにはできない」このようなことが多いのも事実です。
これらの物事は分解し任せられること任せられないことに分け進んで任せられることはどんどんロボットに任せることをおすすめします。
楽しんでできない仕事は、誰かがロボットに代用していずれ誰かが解決します。
しかし、楽しめることそして、更に人のためになる、幸福感や感情があることは到底ロボットにはできません。
「感動を与えられるほど熱中し楽しいと思えることをしているか」
この感覚こそがこれからの仕事のあり方になると思います。
テレビやゲームのQからAによる中毒
何かを自分で解決した時、そのときの興奮は、人類が最初に火をつけた時、電気をつけた時、に匹敵します。
この感覚は個人として知らないことを、発見したときにも同じことが起きます。
そのため、与えられるQからAの思考に縛られると
Q、Q、Q、QとQを出している人の虜になり、自分は範囲内のAをあたかも新たに発見したかのように錯覚します。
刑事ドラマも、誰かのシナリオで作られているにも関わらず、自らが解決したかのように錯覚しドーパミンが出て興奮状態になります。
そのサイクルになると、また新たなQを求めはじめそのサイクルは止まりません。
外的刺激→解決→外的刺激→解決…
の無限ループです。
自ら情報を選び取りに行く人以外はこのループにはのまれません。
そしてその人は新たなQを発信する…笑
どんな仕事でもQAとAQの人がいる
・仕事が入ってきてそれだけを解決する人
・仕事が入ってきて解決する方法を工夫する人
・仕事を見つけて解決方法を提示できる人
・仕事になっていない問題を見つけて仕事を作る人
・方法がわからない物事のゴールを定義しプロセスを求めて多くの人に目的を与え走らせる人
どこまで行ってもQAとAQは存在します。
渡された仕事を処理するだけが仕事だと思っていると、いずれ文句も言わない、ミスもしないロボットに代用されると思います。
頼む側だったら、ロボットの方が頼みやすいですよね
こなすだけの仕事はこれからは減っていく
そして、仕事を見つけ作っていく人の重要性が高まると思います。
嫌いなことをやっているといつまでも「QからA思考」抜け出せない
好きなことをやっている人はより良く改善していきたいのでどんどん「AからQ思考」で出せる
この差は、大きく、さらに開いていくと思います。
テストの形を変えるべき
「タブレット、PC、スマホ、辞書、本すべてあり
〇〇に対してどう思うかあなたの考えを書け!」
これくらいの問題でないと人としてどうするかを考えられません。
カンニング問題がニュースになっていたりしますが、その問題自体が過去の情報から導き出せてしまうことだから問題なのだと思います。
他にも
漢字練習なども変わるでしょう。
手の甲が汚れるくらい何度も反復して書いて覚える授業から、ひらながから適切に変換する授業へ
読んだ物語はどう思うかの感想文
数学も
数式を解く問題から
問題から使える数式をはめ込むプログラミングの授業、現象の因数分解、論理思考へ
英語も
翻訳機を使用すれば言葉は交わせるので、海外の文化やグローバルスタンダードや宗教を学び、それら文化を踏まえて相手のことの理解を深めるための授業へ
理科は
料理、健康、病気、自然の成り立ち、モノの構造などを分解し作り変える授業へ、DNA書き換えや、まだ解決していない問題を克服するためのアイディア考察
社会は
歴史、世界情勢、環境問題を踏まえて、これからをどうするべきかを学んだ上で、自分の意見をまとめ具体的な行動に落とし込む授業へ
五教科はこんな感じでしょうか
こう考えると記憶だけの試験は意味がないですし、量だけをこなす勉強も使えなくなります。
最大の質を得るために、無数にあるQを試し、抽出Aを獲得を目指すことが必要です。
今現時点でAのないQをみんなで考える
これが社会で必要とされるこれからの「力」なのではないでしょうか?
という意見も一意見です。
正しいか正しくないか、答えはありません。
あなたがどう考えるか、そしてこの記事Aからあなた自身で出せるQを考えるきっかけになればいいなと思います。