日本と海外のポスター
今回は日本と海外のポスターについて書きます。
ポスターだけではなく、映画や歌など
どちらも直訳では表現できない内容の違いがありました。
そこで気がついたことをここでは書いていこうと思います。
ジブリのポスターもディスニーのポスターもなかなか違いがあります。
ディズニー
ディズニーの作品で見比べると、日本との差が結構分かるなと感じました。
例えば
日本は「アナと雪の女王」ですが
アメリカは「FROZEN」
です。
日本版タイトルは
・登場人物を表している
・アナと雪の女王の物語
・内容の説明文を読めば姉妹の話であることもわかる
と思います。
アメリカ版は
・FROZENは氷結した、氷で詰まった、冷凍保存などの意味
・ストーリーの要約がある
・姉妹の「関係」を「氷」でたとえていてそれが溶けていく様子が込められている
のように
タイトルの違いがその国の人がどのような情報で見たいと思うのか、興味を持つのかの差が出ていることがわかります。
ベイマックスの宣伝も
日本、アメリカ
・感動系
・友情の物語
を全面に出した心温まるストーリーと言う形で宣伝されていましたが
中国版、ロシア
・バトル・アクション系
・ヒーロー物語
が中心に宣伝されていました。
同じ作品でもここまで宣伝に使われるポスターや広告の内容が変わるのはその国ごとの心情をしっかりと捉え感がることができているディズニーの凄さでもあると思います。
広告は感情面に寄り添い、共感し、一緒に感動できるストーリーをもとに考えられているので同じ作品でも差を感じながら見ているとおもしろいです。
後押しされる言葉
先程出した
「アナと雪の女王」
の曲である
「ありのままで」「Let It Go」
ですが、曲は同じですが歌詞が違います。
ありのままで=そのままの姿で大丈夫
Let It Go=そんなの放っておけ
というくらい意味が違います。
でも、なにかの問題に直面した時
どちらの言葉が安心できますか?
この差を理解しているディズニーすごすぎます。
更に曲のアニメーションに載せるために最後の母音を揃えているところまで作られているディズニーの完成度の高さには感動します。
自国の安心や後押しの言葉は密接に関わりすぎて、意識もしたことなかったですが、このような差をアニメーションや曲から学んで行くことでニュアンスから読み取っていくのはとても面白いです。
ジブリ作品
ジブリ作品は、見ていてほっこりしたり落ち着いたり、まるで自然に触れているような感覚になります。
また、テーマはある程度あるものの、個人個人で解釈も変わり言い切れるゴールが無いことが多いと思います。
ジブリの広告差は
日本のポスターでは、言葉が多く説明が多い
海外版では文字はあまりなく写真で表現されているものが多いです。
日本人は要素のわかりやすさ&言語で表されている広告ポスターが多く、海外と比べて具体的な表現が多いです。
逆に海外のものは抽象度が高く、何が説明されているのかはわからないが、なんかいい雰囲気などの表現が多いです。
具体性を求める日本の感覚にも関わらず、ジブリには感情に寄り添う何かが表現されています。
日本語でも表せないような感情です。
ここがいい意味で広告宣伝の差になっているのだと思います。
ドーパミンとリラックス
ドーパミンは「興奮」「刺激」「ワクワク」など気持ちが高まったときに出るホルモンです。
リラックスは「落ち着く」「力を抜く」「無限」「自然」というときに感じます。
ディズニー作品は主にトーパミン系への刺激が考えられていて、ジブリは「fのゆらぎ」を用いるなどリラックス効果を用いて作られています。
この2つは対局ですが、ドーパミンが出たあとに抑制するリラックス作用が体内に出る
逆にリラックスをすると、脳がクリアになりドーパミン系を刺激しやすくなる
という相反効果があります。
ディズニーにハマる人は、与えられる刺激でドーパミンを求めています。
ジブリにハマる人は「fのゆらぎ」によりリラックスを求めています。
どちらが良い悪いというわけでは無いですが、それぞれの刺激を受けて出すこと、よりも自らがそれらを考え提供できる人になりたいですね。
日本語には表現が多い
日本語は言い表せることが多いです。
それは良いことですが、逆に言い表す情報の少ない言葉や言葉の数を知らないと正しく受け取れません。
海外から日本を見ると、その様に見えていると思います。
音楽の分野では、これらのことがよく感じます。
MAROON5の「ANIMAL」
という曲
Just like animals, animals, like animals-mals
という歌詞ですが
直訳すると
動物の様に、動物のように
になります。
でもこの歌詞は、動物のように=本能的に、獣のように、野性的に、という意味が含まれています。
洋楽を聞くときによくこういう比喩のような例えをよく感じます。
他の部分も、訳して聞けばなんとなく解釈できると思いますが、ある意味絶対的な答えもありません。
この概念や意図の背景を想像する力が苦手な人が多いです。
日本語
「動物」→「動物は犬や猫がいます」
アメリカ
「動物」→「野性的、本能」
など、アメリカでは具体性ではなく概念で表されることが多いと思いました。
英英辞典を読んでいても
海=地球を囲む大半の水
と書いてあります。なるほどなと思いました。
日本語だったら
海=しょっぱい、広い、泳げる、
など具体的な細かな要素でと捉えることを使用して説明される方が多いなと思いました。
日本を世界に表現するために
日本人の日本人のための広告であれば従来の方法で良いのかもしれません。
しかし、視点はグローバルに標準を合わせていかなくてはなりません。
そうなった時、同じ作品の国ごとの「ポスター」や「広告」、「音楽」などの表現方法の差を受けて入れて実践していくことが大事だと思います。
自分も日本国内他にも海外へ向けての仕事を増やすために、自分なりに言葉にできることをどんどん出していければと思います。
情報収集は世界から
同じ作品の要約や口コミも、各国の差を見るととても興味深いものがありました。
テクノロジーのジャンルや、経済情報は海外ニュースを見ていましたが、今後は映画や音楽、メディアや流行なども各国にレーダーを合わせてみていこうと思います。
世界は70億人
日本人は1億人
視点を広げるためには日本以外の69億人へ目を向けることも大事だなと感じました。
実践していきます。